2012年3月 全国選抜 福井大会
 
震災から,ちょうど1年が経過しました。
 
 この頃,福井の皆様は,昨年震災により中止となった全国中学校選抜卓球大会の準備を2年連続で行ってくださいました。ただでさえ忙しい準備の合間に,東北の事を気遣ってくださり,「この学校の被災の様子は?」「要望があれば何でも言ってください!」と何度もお電話を頂いたことが記憶に残っています。
 
 宮城県の代表チームは,男子が「⑦11月」でも紹介した気仙沼市の学校,女子が震度7の激震に見舞われた栗原市の学校です。両校とも,参加費用やユニフォームを,全国の皆様から頂いた義援金で賄い,晴れて出場することができました。
 
 中でも男子の学校は,テレビで何度も報道される程被害が大きかった地区だったため,会場内を移動するもの困難なほど,皆様から暖かいお励ましをいただきました。また,この学校に卓球用具を支援してくださった方々も,何と全国各地から福井の体育館を訪れ,直接この学校を激励してくださいました。宿舎に戻れば,マッサージ師の方々が宮城の宿を訪れ,選手のマッサージを申し出てくださるなど,ありったけのご支援を受けた大会でした。
 
 そういった皆様のお気持ち,そして,1年前ここでプレーすることができなかった学校の思いを背負いながら堂々と戦う両チームの姿が,宮城の復興を象徴しているかのように見えました。