2011年6月 青空卓球・地区中総体・新たな支援
 
① 「空の下でピンポン」
 
 屋外用卓球台を使用しての被災地応援卓球イベントが,仙台市の住宅地にあるテニスコート(屋外)で開催されました。
 
 フランスの卓球メーカーから日本卓球協会経由でこの卓球台の御支援を頂いたといういきさつです。日本卓球協会専務理事の前原専務理事や日本リーグの選手にもお越しいただき,模範試合を観戦したり,1ゲームチャレンジしたりといった内容で,当時協和発酵キリン所属の木方選手のロビングがそよ風に流される場面もあり,参加した中学生も久しぶりに卓球に沸いたひと時を過ごしました。
 
 これ以降,幾つかの中学校をはじめ県内全域にこの屋外用卓球台を御支援いただきました。今は屋内で使用しているとのことです。
 
02 屋外卓球
 
卓球王国2011年8月号
 
② 3年生最後の地区中総体
 
 開催が遅れた地域もありましたが,6月中旬には,県内すべての地区で,無事に地区中総体を開催することができました。
 
 ほとんどの地区で学校の体育館を使用し,また,仙台市など学校の多い地域では区ごとの分離開催という形になりました。余震が続く中での開催となったため,2階のギャラリーに人を入れるわけにもいかず,全員がフロアーで観戦するスタイルです。また,フェンスも到底足りないため,選手と応援生徒で競技領域を囲み(人間フェンスと呼びました),間近から声援を送りました。
 
 大きな体育館に市内の生徒が集結するいつもの中総体を準備することはできませんでした。しかし,この年の3年生は,この大会の主役として,いつも以上の大会を作り上げてくれました。
 
 
③ 県境卓球大会
 
 岡山県の中学校の先生から1本の電話が入りました。
 
 県境卓球大会という大会を主催なさっていて,その大会で被災地の中学生向けに義援金を募ってくださった。そして,宮城に復興ボランティアにいらっしゃる際,その義援金を手渡してくださるとおっしゃいました。何とも有難い話です。
 
 そして,6月25日。卓球協会の会議の日であったため,岡山の先生はその会場まで義援金を届けに来てくださいました。ボランティア中ということもあり,泥だらけの姿でお越しいただき,しかし私はスーツ姿でそれを受け取り,申し訳なく恥ずかしかったのですが,何よりも有難さで一杯でした。
 
山野先生への手紙