2012年2月 「全中宮城開催決定」
 
 日本中の皆様から,物心ともに,本当にたくさんのご支援を頂いた復興元年が終わりを迎えようとしていました。
 
 年度当初は卓球協会の大会も全て中止となりましたが,少しずつ大会が再開され,この頃にはほぼ例年通りに開催されるほどに回復しました。それもこれも,全国の皆様からの御支援のお蔭です。
 
 しかし,その支援に何のお返しもできずにいました。
 
 あれだけ膨大なご支援を頂き,この頃も尚,支援の要請を受けたり,お申し出のあった支援の受け入れ先を決めたりという毎日を過ごしていました。とても「お返し」をする余裕も,そのすべも持ち合わせていませんでした。
 
 なにも,頂いたものをお返ししようというものではありません。せめて,「ありがとうございます」というメッセージだけでも発信したかったのですが,我々にはそのすべがありませんでした。
 
 「何とかしたい。」 そう思っていたこの頃,復興元年の宮城県中体連の活動を総括する評議員会が開催されました。その席上で何と,「平成27年度全国中学校卓球大会,宮城で開催決定」との報告を受けました。
 
「今の私たちは皆さんに感謝の気持ちをお伝えするすべを持っていない。しかし,3年半後,復興を果たした宮城で,その気持ちを全中に込めて皆さんにお伝えする!」
 
そう強く心に誓った瞬間でした。